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ラファエル・ゲーラ ピアノリサイタル 2016


Sesquialtera = ヘミオラ  ポリリズム って何だぁ!?
ラファエル・ゲーラ ピアノ・リサイタル in 練馬文化センター



 ラファエル・ゲーラ Rafael Guerra ピアノ奏者 ピアニスト
 ラファエル・ゲーラ  Rafael Guerra

モーツァルト

   ピアノ ソナタ ニ長調 K. 576

ヒナステラ

   クレオール舞曲
   ピアノ ソナタ 第1番 Op. 22

ファリャ

   三角帽子

グラナドス

   スペイン舞曲 2番、 11番、 5番

リスト

   ジュネーブの鐘
   ハンガリー狂詩曲 12番

   … ほか



ラファエル・ゲーラ    ピアノ


主催・お問い合わせ・チケット取扱 : ジー・クレフ   ☎ 04-7133-5275   office@g-clef.jp


2016年06月03日 (金) 19:00

於 : 練馬文化センター つつじホール ( 小ホール )     ≫ アクセス
〒176-0001 東京都練馬区練馬 1-17-37   ☎ 03-3993-3311

 ラファエル・ゲーラ ピアノリサイタル 2016 in 練馬文化センター つつじホール

 ラファエル・ゲーラ ピアノリサイタル 2016 in 練馬文化センター つつじホール


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【 館主敬白 】 パンフレット裏面冒頭に 今年のコンサートのテーマが書いてあります。

『 Sesquialteras  3:2  … 』

えー … Sesquialtera っつうのは 『 セスクイアルテラ  = sèskwiɔ'ːltərə 』 って読むらしいです。 発音記号から想像すると セスクイアールテラ のほうが近いかもしれません。 で、パンフレットのその先を読ませて頂くと、古くは ヘミオラ の事を ラテン語で Sesquialtera って言ってたのだとか。

っても、そもそも ヘミオラ が分かんないですよね。

えっとー、ポリ・リズム ってご存知ですか? 一曲が進行していく中で 2拍子だったり 3拍子だったり … 色んなリズムが混在している状態や、そういうふうに作られた曲の事を言います。 詳しくは Wiki にリンクを貼っておきましたので そちらを参照して頂くとして、簡単に言うと、1小節の中をヴァイオリンが2拍子で弾いているのに トランペットが3拍子で吹いている、そんな曲が ポリ・リズム です。 今、1小節と書きましたが、拍子の単位は 必ずしも 1小節である必要は無く、4分音符だったり、2分音符の中に2連符と3連符が混ざってたり、はたまた 2小節にまたがってたり … ま、そんな こんな の総称を ポリ・リズム って言うんですね。

一方、ヘミオラ はと言うと、本来3拍子の曲なのに ある部分だけ 無理やり アクセントを交互につけて 一瞬 2拍子風に演奏するとか …  例えば 4分の3拍子の曲で …

   ♩ ♩| ♩ ♩| ♩ ♩| ♩ ♩ …  普通はこんな感じですよね。

これが 曲の途中で いきなり …

  |♩ ♩||♩  …  こんな感じになるのです。

それまで体の中で自然と3拍子のリズムを刻んでいた聴衆は、いきなり足元 ( の地面 ) が崩壊し、何処にしがみついたらいいのか分からない 不思議な浮遊感を味わう事になります。

つまり … 文字で書けば ポリ・リズム 同様 2拍子と3拍子の混在 っつう事になっちゃうのですが、 まぁ リズムの掛け合い漫才みたいなもの、作曲者にすれば一種のリズムのフェイク = 騙し絵的なものを ヘミオラ って言います。 これ、ラテン語にもあるって事はローマ時代から認識されてたって事なんでしょうか。 それが船に乗り、船乗りたちの饗宴と共に世界中に運ばれ、時空をさまよいながら多彩なヘミオラへと変貌していったって事なのでしょう。 今回 初めて知りました。 ゲーラさんの今年のテーマは、そういう曲を意識的に取り上げてみました って事みたいです。

だから パンフレット冒頭の Sesquialteras は 複数形なんですね。  ^^

ちなみに、このコメントを書いている間、私の頭の中で鳴っているのは、ベートーヴェンの3番目の交響曲、第1楽章の 129小節 あたりです。 もしよろしければ聴いてみて下さい。 なお、この曲、冒頭からヘミオラが多用されており、別名 ヘミオラ交響曲 とも呼ばれております。 あ、ウソです。 ^^;

ピアソラリベルタンゴ4/4拍子のタンゴの曲ですが、ピアソラときたら それを8分音符 8個に分け、しかも3個と3個と2個のグループって事に 無理やりしちゃいました。 館主の全く個人的な感想で、反論も多々おありでしょうが、あの 3・3・2 も ヘミオラの行きついた先にあるのかなぁ って気がしてきました。


パンフレット冒頭の  『 Sesquialteras  3:2  … 』  とは、ゲーラさんが言いたい事を 当館風に解釈させて頂くと こんな事になると思うのですが、ゲーラさん、いかがでしょうか。

何か 難しく書いてしまいましたが、これ、フツーによく出てくるパターンで、そんなに レア じゃないです。 もしかしたら、無意識に浮遊感を味わいながらも 「 この部分だよ 」 って言われないと気付かないかもしれません。  ^^;

でも、気付かないまま聞き流してしまうのはもったいない! 今夜は、その ヘミオラ の面白さを じっくり 味わって下さいね ってのがテーマのコンサートですので、そこんとこ よろしく! ^^

と … まぁ それもですが … ラファエル・ゲーラさん、メキシコのお生まれだそうで、プログラムにも ちょっと エスニックな薫りを感じませんか? ヒナステラ なんて作曲家、申し訳ないですが私は知りませんでしたし、ファリャ、グラナドスと続くとリストまで どことなく エキゾチックに思えてくるから不思議です。 ゲーラさんが ヘミオラ の楽しさを どう表現されるのかも興味深いですが、 いわゆる 西洋でも北米でもない、ゲーラさんに内在しているであろうそういうもの、それって、欧米人にとっては我々日本人も日本人として感じさせているであろう そういうもの 、例えば 英語圏以外の人のしゃべる英語の方が聴き取りやすかったりする そういうもの を、ゆっくり 楽しませて頂きたいなぁ なぁ~んて … 併せてそっちのほうも気になってしまうのであります。  ^^



【 館主つぶやき 】 ごく親しい知り合いにリズムの専門家がいます。 教育学部ですが音楽科、作曲専攻。 卒論の対象は ポリ・リズム 。 まだ修士課程の学生さんですが、修論も ポリ・リズム らしいです。 小生意気なクソガキ って感じです。

私は今まで ヘミオラ の事を ポリ・リズム の中の一種だと思っていたのですが、それはどうやら間違っていたようで、掲載依頼からコンサート当日まで2週間しかないという超・激・時間不足の中、深夜のメールのやり取りに付き合って頂き、適切なアドバイスを受け、おかげさまで 館主敬白 = 館主軽薄 にならずに済みました。 ありがとうございました。 大変助かりました。

以下、彼とのやり取りのいくつかを そのまま 抜粋させて頂きます。

   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

( 館主さんの ) 書き方だと 「 ヘミオラ も ポリリズムの一種です 」 って感じになると思うんだけど、

ポリリズムはあくまでも 「 同時的に異種のリズムを使う 」 っていうことなので、ヘミオラはヘミオラ、ポリリズムはポリリズムとして分けて扱うのが正しいかと。 ヘミオラは狭義には 「 3/4拍子を3/2拍子に聞こえさせること 」 、 広義には 「 拍子記号はそのままにしながら、別の拍子っぽく聞こえさせること 」 ってイメージでいいと思います。

ヘミオラの面白いところは、リズム自体は混合されてないのに特殊な雰囲気を感じるところだと思うんだよね。 3/4拍子をずっと聞いていれば聴者の頭のなかで3/4拍子のビートが鳴っていて、そこに突然2拍子っぽいものが来たりするから、頭の中の3/4はすぐに切り替えはできなくて、結果的に 「 耳からは2拍子、頭のなかでは3/4拍子 」 っていう状態になってるんだと思う。

内的なポリリズムって言っても良いかもしれない ( です ) ね。

   ・   ・   ・   ・   ・

拍子記号の意味は、「 1小節の中に分母を1拍とした音が分子の数だけある 」 って意味だから、3/2拍子なら 「 2分音符が3つ 」 で意味が通るけど、2/3拍子は 「 3分音符が2つ 」 っていう よくわからんことになっちゃうんだけど、何か ( 館主さんの ) 勘違いかな…?
 ヘミオラ 参考画像

3/2拍子に聞こえるってのは画像の通りです。

① がヘミオラの譜例だとすると、 実質拍子としては ② みたいになってるよね、ってこと。

( 館主さんは ) 多分 ③ みたいに聞いてたんじゃないかな。 「 突如2/4拍子が3回現れる 」 みたいな。

勿論 ③ みたいな解釈でも良いんだけど、世間的な説明でよく言われる 「 3/2拍子になってる 」 ってのは ② のことです。

   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

ね、適切だし 大変助かりましたが 小生意気なクソガキ でしょ。  ^^;

当館は館主が素人なので、こうした方々の献身的なサポートにより 何とか成り立っております。

ちなみに、彼の作品が YouTube に載ってますので ご紹介させて頂きます。 作曲もですが、演奏も彼一人の多重録音らしいです。 あれ? いつの間 にか1拍ズレてない? みたいな 騙し絵が多用されており、それを楽譜で追えるところが興味深いです。 吹奏楽のアンサンブル・コンテストなんかにも使えると思います。



     ≫ おまけ  ( あ、こちらも楽しいです。 ^^ )

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