≫ CD 聴かせて頂きました。



3人でオペラ! モーツァルト 『 魔笛 』 『 フィガロの結婚 』
杉原桐子 Vn 田中美恵子 Va 尾尻雅弘 Gt
『
KAB
軽井沢
アマデウス バンド 』
CD 発売!
モーツァルト ロイエ ( 編曲 )
オペラ 『
魔笛 』 K. 620 ( ヴァイオリン・ヴィオラ・ギター )
1 序曲
2 三重唱 “ 愛する人よ、もう二度とあなたを見ることはできないのでしょうか? ”
3 アリア “ 何という美しい絵姿だろう ”
4 アリア “ ああ、私には分かる ”
5 二重唱 “ 愛を感ずる男たちには ”
6 三重唱 “ 可愛い娘よ、こっちへ来い! ”
7 アリア “ 恋すりゃ誰でも嬉しいよ ”
8 “ 何という不思議な笛の音だ ”
9 アリア “ 私は鳥刺し男でござる ”
10 アリア “ この聖なる殿堂には ”
11 “ 僧侶たちの行進 ”
12 アリア “ パパゲーノ様が欲しいのは ”
13 五重唱 “ ム、ム、ム ”
モーツァルト 尾尻雅弘 ( 編曲 )
オペラ 『
フィガロの結婚 』 K. 492 ( ヴァイオリン・ギター )
14 序曲
モーツァルト カルッリ ( 編曲 )
オペラ 『
フィガロの結婚 』 K. 492 ( ヴァイオリン・ギター )
15 “ 5,10,20,30 ”
16 “ もし奥さまが夜中に ”
17 “ 殿様、もし踊りたければ ”
18 “ 愛の神よ、安らぎを与えたまえ ”
19 “ 風に寄せる歌 … やさしいそよ風が ”
20 “ 恋とはどんなものかしら ”
21 “ ぼくにはもう自分がどうなってるのかわからない ”
22 “ もう飛ぶまいぞ、この蝶々 ”
軽井沢アマデウスバンド
杉原 桐子 ヴァイオリン ≫
facebook 田中 美恵子 ヴィオラ
尾尻 雅弘 ギター ≫
オフィシャル・ウェブサイト斎藤 尚宏 プロデューサー
斎藤 祐子 プロデューサー
竹内 永和 ディレクター
角 智之 録音エンジニア
録音 : 2016/03/01 ~ 03 軽井沢大賀ホール
昨年夏の 『 油や 』 でのコンサートが素晴らしく、会場のお客様に大変好評であったことから、今回、記念アルバムとして CD を制作する事となりました。 録音は自然豊か、空気も水もうるわしい、軽井沢町にある大賀ホールで行いました。 曲目はモーツァルトのオペラを代表作する 『 魔笛 』 から トリオ編成の13曲。 『 フィガロの結婚 』 から デュオの9曲です。 編曲は いずれも19世紀前半、約 200年前に書かれたもので、日本では初演となります。 ヴァイオリン、ヴィオラ、ギターが奏でるアリアなどの旋律は優しく美しく、心温まる、お客様の心にいつまでも残るものになってくれる事を願ってやみません。発売 :
追分コロニー 有限会社 ( 2016年06月17日 発売 )
〒389-0115 長野県北佐久郡軽井沢町追分 612番地 ☎ 0267-46-8088
≫ CD のご注文 はこちらから。 ( CD ご注文フォーム )



【 館主敬白 】 このグループに 『
軽井沢アマデウスバンド 』 という名前があるのは存知ませんでしたが、以前からモーツァルトのオペラをメイン・テーマの一つとして、コンサートを続けていらっしゃいます。 3人でやるオペラです。 メンバーの方々も、そろそろ音楽が充分 こなれ … ちょうどいい湯加減 といった頃合いなのではないでしょうか。
… ???
え゙? 
もしかしてこれ、
KAB ?
Karuizawa Amadeus Band っても、ジャケット見ると
Bande だなぁ。
※ Band ⇒ Bande これ、フランス語になります。
意味は、バンド = ベルト 。 ヘア・バンド の バンド ですね。
音楽グループをイメージする人は、まず、いらっしゃらないみたいです。
KAB さま 、 Bande って … なぜ? そうなったんですか?なんか、商店街のおっさんたちが …
「 息子たちも頑張ってて 時間出来たから、バンドでもやっかぁ

」
的命名だと思ってたのですが、
イッパツ! で、忘れられない素敵な名前になっちゃいました。 ^^;
実は、今年 ( 2016 ) の3月に、大賀ホールのカレンダーにこのグループの録音情報が載っており、「 何の録音するのかなー 」 って思ってたのですが、こんな楽しそうな事 やってたんですね。
※ なお、これを書いている時点で、
館主はまだ 実際に この CD を聴かせて頂いてはおりません。
≫
CD 聴かせて頂きました。ジャケット内の詳細を拝見させて頂くと、モーツァルトのオペラを、ちょうど同世代の、しかもフランスとイタリアの方が編曲されており、これって
ハルモニームジーク 同様、200年前のヨーロッパでのトレンドだったのでしょうか。 今となってはなかなか聴く事の出来ない貴重な録音です。
で、ここまでやっておきながら 何故か
フィガロ・序曲 だけ編曲されてない ?! ^^;
(
夜の女王 も ご出演しない? なんで? 地獄の
復讐の炎、怖くない? )
楽譜が残ってないだけなのかもしれませんし、あったとしても このメンバーでの演奏に相応しいとは思えなかったのでしょう、
序曲だけ、メンバーの一人、ギタリストの
尾尻さんの編曲となってます。 この、時空を超えた編曲の違い、どちらがいいとか悪いとかいうのではなく、その違いも楽しんでみたいですね。 尾尻さんの中に 現代の和音がかすかに混じり込んでたりしたら、今を生きる尾尻さんの無我の境地が、ほんの一瞬 アルペジオの左手の薬指あたりに乗り移ってしまってたりしたら、それはもう 大変な事だし … 最高なんだけどなぁ。 ^^
ベートーヴェンだったら叱られちゃうかもしれませんが、
モーツァルトだったら 「 あ、これも面白いんじゃない! 」
って、言ってくれるかもしれません。 ね。
杉原さんの
津軽の太棹 を想わせる豊かな響きについては 他ページでも だいぶ書かせて頂いておりますが、ご近所の方の話では、最近 杉原邸の周囲では、なにやら野鳥の声が盛んにしているのだとか。 犬を散歩させていると、クロツグミ、アカハラ、オオルリ などに加わり、日本にはいないはずのナイチンゲールの鳴き声まで聴こえてくるのだそうで、夏の避暑にザルツブルグの山荘に行った気分になれるらしいです。 ジョッキで飲む 冷やした白ワイン、美味しそう。
おいおい、軽井沢というだけで ずいぶん優雅な響きですけどね。
さて、
田中美恵子さん。 オーケストラの一員として、そのお姿は何度か拝見させて頂いているのですが …
あ、
小諸高校音楽科 定期演奏会のお手伝い、いつも ありがとうございます。
で、オーケストラのヴィオラ・パートとしての田中さんは何度も拝見させて頂いているのですが、その音色や響きはまだ体験させていただいておりません。 ヴィオラ って、例え 弦楽四重奏でも、よほどスコアを読み込んでないと、なかなか こちらまで届いて来ないパートですよね。 なので今回 は田中さんを聴かせて頂くのに またとない 貴重な機会です。 どうやっても聴こえてきます。 とっても楽しみです。 『 刻み 』 と 『 後打ち 』 ばかりではない、
ヴィオラ って、ここが面白いんだよぅ! ってところを しっかり受け止めさせて頂きたいです。 とくに
C 線の音色と響き、輝きは、Vn では絶対に出せない音 ( 音程の事、言ってません ) です。 心して聴かせて頂きますね。
録音風景の YouTube とか、あったらなぁ。 試聴させて頂けるのになぁ。
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【 館主つぶやき 】 ヴィオラの音色が いかに素敵であるか、ヴィオラ奏者 、
田中美恵子 さんのページに 別の方の演奏を紹介するのは大変失礼な事ではありますが、なかなか接して頂く機会の少ないこの楽器の素晴らしさに ちょっとでも触れて頂きたく、ここ、欄外でもありますし、私のお気に入りの動画、安心して音楽にひたれるものを2つほど紹介させて頂きます。
バッハ ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ第1番 ト長調 BWV 1027 より 第1楽章
須田 祥子 ヴィオラ
三浦 一馬 バンドネオン
ヴィヴァルディ 4つのヴィオラのための協奏曲 佐々木 亮 ヴィオラ
桒形 亜樹子 チェンバロ
桐朋学園オーケストラ
バンドネオンですから、定番の
ピアソラ? って思ったら
バッハ。 これが しっかり バロック で、へぇー という、
目からウロコの演奏 なのです。
ヴィオラの事で言わせて頂くと、C線やG線のハイポジションの音色、39秒あたりで届いてくる、そっと置かれるフラジオレットの響き とか
とか とか … たまらないのでありますね。
佐々木 さんのインタビュー記事も、何度読んでも感動します。 とくに ヴィオラとの出会いのところ、なるほどなぁ って … この部分を読んでから、すっかりヴィオラにはまっててしまいました。
テレビマンユニオン チャンネル 、どういういきさつか知りませんがヴィオラ動画の宝庫です。 ヴィオラ・ファンには必須サイトですので、ぜひ お見知りおきを お願い致します。
軽井沢アマデウスバンド 【CD】 聴かせて頂きました。 ^^
※ CD、現在手元に置いてはいないのですが … お盆の帰省時、ウチの奥さんと安曇野まで日帰りドライブに出掛けた際、車の中で 終始 流がしっ放しで聴かせて頂きました。 その感想です。 決して評論とか批評とか、そんな 大それたものではないですからね。
それから、これまで何度も申し上げてきた事ですが、クラシック音楽に関して 館主は全くの素人です。 大好きですし、レコードを集めたり、コンサート通 いをしたり … 一応それなりの事はやってまいりましたが、例えば演奏した事のある楽器と言えば 中学時代の縦笛、あと校内合唱コンクール 程度、最近は第一興商のマイクもやってますけれど。 ^^;
だから、弦楽器やギターのテクニックとか、さっぱり分からず、話題に取り上げたくても とんちんかん なものになってしまうだけ、書きようがないのであります。 なので … これ、自分でも大変残念なのですけれど、 あくまでも、素人の個人的な感想ですからね。
あ、善意はつめ込んだつもりなんですけれど、なにせ 生まれてきた時に何かの手違いで おへそ が曲がってしまったらしく、へそ曲がりの善意になっちまってるかもしれません。 そこんとこ、よろしく! ^^【 録音 】 この豊かな響き、最初 に印象に残りました。 ヴァイオリンとヴィオラ、そしてギター、それぞれ1台 という小編成のアンサンブルに対し、大賀ホールはかなりデッドな空間だと思うのですが、きちんと響きを拾い上げ、まるで 200年前の裕福な邸宅でのホーム・コンサートを想わせる響きなのです。 それでいて ヴァイオリン、ヴィオラは言うに及ばず、ギターをつま弾く その歯切れの良さ、指先が弦に引っかかり 擦れる、その感じなどもしっかり目の前に拡がって … ホーム・コンサートを 最前列 = かぶりつき で聴いている、そんなイメージでしょうか。 さらには 定位も それに合わせ、誇張 = 耳障りな自己主張も無く、きちんとまとめられており、録音された方のマイク・アレンジを含めた機材の使いこなしと経験、と言うよりは、今回の対象となった楽曲への深 い造詣と愛情、さらには ご自身のテクニックに対する静かなる自負も併せて聴かせて頂きました。
レコード芸術という月刊誌がありますが、 この CD に耳を傾けさせて頂 いていると、録音も ちゃんとした 表現手段の一つである事が よく理解出来ます。 この録音、絶品です。
【
杉原桐子さん Vn 】 杉原さん、私としては津軽の太棹 を連想させる ガシガシ 弾くタイプの方という認識でした。 今まで そうやって 書かせて頂いてまいりました。 G線やD線、とくにD線あたりのハイポジション、あの鼻詰まりのような音色に対峙する際とかに彼女が垣間見せる ( ちょっと、利かん気のクソガキのような ) 気迫とか … 杉原さん独特のもので、まさに津軽の太棹って感じ、聴かせて頂いているこちらまで、思わず力が入ってしまうのです。 この、頭蓋骨の裏側をデッキ・ブラシでゴシゴシかき回されるような、もしくはパレット・ナイフでガリガリこそぎ落とされるような、もう どうにでもしてくれ! という快感がたまりません。
彼女の定番はピアソラ! 7月10日の
コール・ノザワ、七夕コンサートにゲスト出演された際は 『 真田丸 』 も プログラムに加えていらっしゃいましたが … ね、だいたい分かって頂けると思うのですが、そんな感じの曲創りなのです。
その杉原さんが、なんとまぁ エレガントな大人のモーツァルトを弾かれていることか。 A線やE線の 1st ポジションあたり? の艶やかさとか、しっかり弾く装飾音符など、 あ、この人、懐深いなぁ って … 驚かされたばかりでなく、ますます大好きになってしまいました。
杉原さんの演奏は、これまでに2度ほど聴かせて頂いているのですが、2度とも撮影の仕事中で ゆっくり聴かせて頂いた訳ではありません。 彼女から話しかけて頂いた事もあるのですが、リハーサル中の ヴァイオリンがホールでどう響いてますか? みたいな内容で … ちっとも 血沸き肉躍る会話ぢゃないんだな、これが。 ^^; 彼女にとっての私は、その他大勢の係の人の中の一人、たぶん その程度なのでありますね。 仕方ないですけど。
望遠レンズのピントが合った際、ファインダーに浮かび上がる杉原さんの美しさも捨てがたいですが、いつかは客席で、贅沢に聴かせて頂きたいものだと思っている私なのであります。
【
田中美恵子さん Va 】
館主敬白 にも書かせて頂きましたが、ステージ上で田中さんが弾かれているお姿は 何度も拝見している館主です。 が、あくまでもオーケストラの中のヴィオラ・パートの一員としての田中さんであり、その音色 … どころか ヴィオラ全体の響きすらほとんど認識出来ていないわけで … 今回 やっと、田中さんの演奏に接する事が出来ました。 念願が叶いました。
豊かで厚く 、 コントラストのある? 彫りの深い? そういう響きです。 毛羽立ちが逆光に輝く モス・グリーン とか ダーク・ブラウンの、陰影を持つヴェルベット的濃さです。 で、ヴァイオリンのメロディーの揺れに微妙に付き合いつつも、テンポを崩さず、 うんうん って頷き、 はいはい って相槌を打つ。 後打ち が うんうん って頷き、 時折 ひねったり、余裕で誘惑したりしてるのです。
杉原さん、危ない! そっち行っちゃダメ! Macau の人買い、ヤバイですっ!
あぁ、こんな阿片のような人に乗せられて歌えたら 最高に気分いいんだろーなぁ。 ふらふら ついて行っちゃいたくなるだろーなぁ って感じ。 私がお風呂で演歌を うなる ような気分を、きっと杉原さんは感じていらっしゃるのではないでしょうか。 田中さんについては、ヴィオラの、その音色が気になっていた私ですが、こちらの方が より深く印象に残りました。 彼女のヴィオラの響きは また 別の機会に譲るとして、今回 は アンサンブルとしてのヴィオラ? 田中さん? の真髄を、大変興味深く聴かせて頂いた気がします。
杉原さん、本当に気分いいんだろーなぁ。 そして 田中さん、かなり
アブナイ 女性です。
【
尾尻雅弘さん Gt 】 考えてみれば当然の事なのですが、 尾尻さん、一人でオーケストラやられてるんです。
3人でオペラ とか言ってますけど、その実 オーケストラ やってるのは尾尻さんお一人です。 凄げー! 凄いです。 フィガロ・序曲の冒頭、客席が ざわざわ している ( と、館主が勝手に想像している ) 部分など、尾尻さんご自身の編曲なので 如何様にもなると思うのですが、真摯に 手抜きせず きちんと編曲され、演奏されてました。 お人柄ですかね。
で、その ざわざわ 部分、オーケストラとはまた別の ざわざわ 感 = 味があって ( オーケストラは ざわざわ にしては整い過ぎてる ) 、 これはこれで大変よろしいのであります、ね。 いや、むしろ 尾尻さんのほうが ざわざわ 感、出てるかもしれません。
田中さんのヴィオラ、公式コメント = 社交辞令的には、杉原さんのヴァイオリンをしっかり支えていらっしゃる、それでいいと思うのですが … 裏トーク的 には 好意的 いじめ、つまり、気になる女の子に チョッカイ を出すみたいな、杉原さんに対する田中さんの言いがかりと、それを受ける杉原さんの対応を、尾尻さん、楽しんでるようにお見受けしました。
つまり 尾尻さん、公式コメント的 には、ヴァイオリンとヴィオラのお二人を受け止めていらっしゃる、で、いいと思うのですが、さらに 勘んぐり過ぎ的 トークとしては 「 あんた、いつもメロディーよね。 私って、いっつも後打ちばっかし! 」 っつう、( 演奏上での ) 都会の美少女 vs おっかない関西系おばさん的駆け引きを、口出しせず、聞こえなかったふりをして、尾尻さん、本当は面白がってません? だって、音楽が揺れて = 動揺してませんもの。
ま、こんな 超・サファリパーク的現場に、不用心に足を踏み入れる 勇敢な男は 未だかつて見た事がありません。 いつだって 男どもの最大の関心事は、どうやって女なごどもに機嫌よくいてもらうか、ただその一点に尽きるのであります。
私は尾尻さんをステージ上でもお見かけした事が無く、演奏も今回の CD で初めて聴かせて頂きました。 まぁ、全く面識が無い っつう事なのでありますが、 失礼を省みず感想を述べさせて頂けば、 深い洞察力の中で きっと ひょうきん? もしくは ひょうきんなふりをして自分を隠されている? そんな方なのではないでしょうか。
アドベンチャー映画の主人公に よく出てくるタイプ。 例えば パイレーツ・オブ・カリビアン の ジャック・スパロウ みたいな、おチャラけた チョイ悪おやじ。 そもそも スパロウ って雀ですからね。 訳せば 『 雀のジャック 』 。 命名の段階から、そういうキャラなんですけれど、 普段はスナックのママのお尻を触ったりしてる情けない奴なのですが、いざ本気モードになると世界征服をたくらむ悪の巨大組織に一人で立ち向かっていく。 んで、しっかりチート・テクを駆使し、敵方の女の子も手なずけちゃったりなんかして 何とか解決しちゃう。 んで、何喰わぬ顔をして戻って来て、また ママの胸元を覗き込んだりしてる。 そのくせ ママとの仲もまんざらではない。 紅の豚とは また ひと味違う、 かつて森繁久彌さんも得意とされていた、こういうキャラ。
CD から、そんな様子が 覗えるのは私だけでしょうか。 掘り下げ過ぎですかね。 ^^;
いずれにしても、杉原さん、田中さん、お幸せですよね。 いっつも 上機嫌なお二人に囲まれた尾尻さんもお幸せです。 ^^

※ 画像はイメージです。
やんちゃなお嬢さんの今日は晴れ舞台。 愛情あふれる姉さんと、聡明で全てを見通し、本筋は外さないけれど、どのようにも対応してくれる優しい兄さんに支えられ、桐子ちゃんは思いっきし気分良くフランス人形を演じ切る事が出来ました。
写真も バッチシ 撮れました。
「 ねぇ、あんたさぁ、いっつもメロディーばっかし … 」
………
この CD は、そういう事のような気がします。
^^【 音程 】
以降、微妙な話題で、うまく書けないかもしれません。 さらには杉原さんに余計なプレッシャーをかけてしまわなければいいけれど、と、心配もしてしまいます。 ま、あまり気にしないで、杉原さんは杉原さんである事に自信を持ち、ブレないで 私の大好きな杉原さんであり続けて頂きたいです。 これは あくまでも 素人である私個人の感想 = よだっと説 です。 何故こうなり、それが現在にまで継承されているのかは不明ですが、ほとんどの金管楽器とクラリネット、サクソフォンなどは、B管 とか Es管 というカテゴリーに区分する事が出来ます。 基音がB ( 変ロ ) だったり Es ( 変ホ ) だったりするのです。 シのフラット ( 半音低い ) や、ミのフラットですね。 この概念を拡張していくと、フルートやオーボエはC管。 かなりの乱暴をお許し頂ければ、ヴァイオリンはG管、みたいな言い方も出来ると思います。 これ、もう少し大雑把な分け方をすれば、B管 や Es管 は フラット = ♭系、G管 は シャープ = ♯系、フルートやオーボエは中性、みたいにも言えません? という事で、以降 ここでは勝手に そう 言わせて頂く事にします。
チェロやヴィオラは基音はCですが、その他の開放弦が G、D、A なので ♯系。 ピアノに代表される鍵盤楽器やマリンバやシロホンのような音程のある打楽器などは枠外。 これは楽器が予め平均律にチューニングされ、奏者が音程を操作出来ないので枠外。
で、♭系の楽器の方って、音程にぶら下がってません? ♯系の楽器の方って、音程の上に腰かけてません? 私 、高校生の頃から 、ここ、 気になっちゃってるんです。
こう感じる原因として、B や Es を基音としたときの、人間が一番気持ちよく感じる ( 純正律に近い? さらには個人差もある? ) 自然な音階と、G、D、A、E を基音としたときのそれとの微妙な違い、誤差、音程の揺れ、うなり のようなものが起因しているんじゃないか、と、私なりに解釈しているのですが、学問的にはどうなのでしょうか。
さらには、ヴィブラートって、♭系と♯系が混じって合奏した際、それらの違いから生じる違和感を誤魔化し、目立ち難くさせる効果も併せ持って進化してきた? なにしろ ヴィブラート の音程の揺れときたら、♭系 と ♯系の音程の違いなんか はるかに超越しちゃってますからね。 もう50年も前から一人で勝手に感じ、考察してきた 『
よだっと説 』 ですが、いかがでしょうか。 私っておかしい? 頭、狂ってるのかもしれません。
例えば♭系の方に 「 おめぇ、音程低くね? 」 みたいな、世界中の管楽器奏者を敵に回すような事は口が裂けても言えません。 実際、低めだよねー って感じ、完璧にすっきりした気分にはなれないとしても 特別違和感があるわけではないのです。 逆に言えば、弦楽器は高めって事ですからね。 慣れ って事かもしれませんけれど。
で、で … 杉原さんの音程づくりって、純粋に♯系の方のそれと比べると、けっこう♭系側にシフトしているように感じるのです。 田中さん、と言うか、たいがいの弦楽器の方は純粋な♯系の方が多いので、お二人の微妙な違いに気付きやすい状況の中で、杉原さんだけが目立ってしまった? って事だと感じています。 演奏しているのがモーツァルトのアンサンブル ってのも、気付きやすくさせている要因の一つだと思います。
※ 付け加えますが、♭系、♯系、中性、どの楽器を演奏しているかに関わらず、その どのグループにも属さない、C管の中性でもない、しいて言えば 平均律的な、つまり、合ってるし、高くも低くもない って音程をお持ちの方もいらっしゃって … 弦楽器の方に多いです。 すいません、 ますますややこしくさせてしまいましたか? でも オーケストラって、( もちろん学校で厳しく指導されてきている訳ですが ) ご自身に内在する音階や音程から 所詮逃れられない、そういう個性の集合体なのです。 コンサート冒頭のチューニングなんて 聴衆への視覚サービス、さらには ご本人たちの気休め程度のものだと思っています。 あれ、たぶん やらなくても、オーケストラは 遜色なく同 じ音程で演奏すると思います。 烏合の衆にはならないはずです。 もっとも、冒頭にチューニングの無いオケの定期なんて 行きたくないですけど。
※ もう一点、この よだっと説 は、ある程度検証する事が出来ます。 田中さん、ご自身の楽器で、何かフラジオレットのある曲を演奏してみて頂けますか? その、フラジオレットの音程、田中さんにとって 真に心地の良い音程 より、やや低くないでしょうか。 もう、ほんの気持ち、高くしたくありません? 薬指の先っぽに、もう少し力を籠めたい感じ。 フラジオレットってヴィブラートもかけられないし、音程の操作も出来ませんからね、それを低いと感じられるなら、田中さんはもう立派な? ♯系の音程の持ち主、と言う事です。 同じ音程を、杉原さんは 「 それそれ、ピッタシ! 」 真に心地良く感じられていると思いますよ。 ^^
※ えびフライ日記 のヴィオラ奏者、吉瀬弥恵子さんから、この件につき コメント を頂きました。 左手、1の指で弦のどこかを押さえ、4の指で残りの弦の 1/4 くらいの場所に触れる … 実際の感覚的には 1の指を ド だと仮定すれば ファ のあたりに触れる、というフラジオレットもあるのだそうです。 そうすると、1の指で押さえた音より2オクターブ高 い音が出、さらには音程の微調整もヴィブラートも自在になるのだとか。 なるほどなぁ。 理屈で はそうなるかもなぁ。 んー、プロの方って、すごい事をしてるんだなぁ。 っつうか、皆さん、想像を絶してますっ!
※ ちなみに、吉瀬さんも音程が低めなのだそうです。 ご自身がそうおっしゃってました。 彼女の演奏 、 YouTube1 と YouTube2 で拝聴できるのですが、そんな事は全く感じられず、その旨 お伝えしたところ、あれはプロモーション用 という前提だったし、ピアノ伴奏もあったので 意識して音程を高めにとっていらっしゃったのだとか。 マイクで拾われると音が低くなる気がする、とも おっしゃってました。 自分のしゃべる声が、他人には同じように聴こえてない ってのと似たような現象でしょうか。 何はともあれ こういう別世界の話、興味は尽きませんが 珍文漢文、ついていくのがやっとです。 プロも方のやってる事って、本当に凄いです。 吉瀬さん、貴重なお話し、ありがとうございました。
※ 吉瀬さんからは、さらに もう一点、 例えばクラリネットの場合、同 じクラリネットではありますが、オーケストラの中で 今は B 管と A 管を 状況に応じ、曲の途中でも マウスピース ( 吹き口 ) を差し替えながら演奏してます って指摘も頂きました。 この件につき、私も、クラリネットの方が 手元 ( 横 ) にスタンドをもう一本立て、A 管? を用意して演奏されているのを、素人ながら認識しておりますし、曲の途中で差し替えている場面も目撃させて頂いております。 ただ、よだっと説では、奏者の方が 楽器を A 管に持ち替えたからといって♯系の音程になる事にはなっておらず ( そうなっちゃってるかもしれませんけどね ) 、奏者の方の体の中に内在する音程って、楽器の構造ではなく、たぶん それまで ご自身が体験されてきた B 管の音程に 引き続き依存していらっしゃるのではないかと推察するばかりなのです。 これ、楽器を持ち替えた前後に亘って、オーケストラの中でクラリネットばかりが聴こえてくる場面はほとんど無く、実際にはまだ 私の中で体験させて頂いてるわけではありません。 本当のところどうなのか、現場のクラリネットの方からご感想が頂けたら、どなたか連絡頂けると嬉しいです。 お待ち申し上げております。杉原さんの持つ音程、もちろん 良いとか悪いとかって話ではありません。 むしろ個性として杉原さんを支えてくれる? ピアソラの、ひどく化膿させてしまった
おでき が
どっくん どっくん 疼くような、あの暗く重く切ない音楽にはピッタシかもしれません。 なにしろ、この CD を聴いて 初めて … あ、杉原さんて♭系の人だったんだ! って気付いたくらいですから。 ただ、 弦楽器奏者で杉原さんのような方は珍しく、杉原さんの中に、どうやってこの音程が入り込んだのか、体に馴染んでいったのか、そこんところが気になっちゃったんですね。 感想、とくに音程の部分、長くなっちゃいましたが、気になったのはそんな事なのです。 ま、この話題はさらりと流し、私の大好きな杉原さんを突き進んで頂きたいです。 次のアクション、大変楽しみであります。
この CD 、モーツァルトのオペラのアリアをヴァイオリンとヴィオラとギターで演奏する、という、その希少性。 それから音楽史や文化史的な意義。 録音や演奏の素晴らしさ、とかとか … 褒め言葉は色々あると思うのですが、 とにかく、聴かせて頂いていて最高に楽しかった! というのが素直な気持ちです。 妄想 は膨らみ 自由に時空を駆け巡り、にやにや しながら聴き入ってしまう。 トラック番号が20に近づいてくると、このままずーっと聴いていたい、終わってほしくない。 ドラマチックでエキサイティングな読みかけの小説がまだ終わってほしくないのと同じような、そんな … これ 、最高に楽しいですよー! って、世界中の人にお伝えしたい、そんな CD でありました。 ^^
※ 車の振動、エンジン音、車外の音、夫婦の会話、その他 諸々の通奏低音の中、天気は良く、真夏の安曇野は煌びやか、渋滞も無く、穏やかな二人の時間が流れていました。 終日、この CD に癒されてました。 KAB軽井沢アマデウスバンドの皆さま、ありがとうございました。 それから、書いている本人ですら わけが分からなくなってしまったこの文章に、最後まで付き合って下さったお客様にも感謝です。 【 追記 その1 】 よだっと説の検証、ひと手間をかければ、館主が唯一演奏経験のある縦笛を使って、もしかしたら、まぁ ほとんどの方に体験して頂く事が出来るかもしれません。 側にピアノがある場所でやるのが理想ですが、ある程度信頼のおける音程を持つ鍵盤楽器、例えば 鍵盤ハーモニカ とかでも、まぁ いいです。
さて、ここがネックなので ぜひ クリアーして頂きたいのですが … 第二段階として、縦笛で短調の音階が吹けるよう、練習して頂きたいのです。 短音階は、( 何調でも構わないですが ) 簡単に言えば 縦笛の ラ の音から吹き出せばいいのです。 が、それだけでは許してもらえず、音階の往復の 往 の部分、音が昇っていく際 ファ の音と ソ の音を、半音上げて ( 高く ) 吹いて頂きたいのです。 シャープ = ♯ ファ と ♯ ソ ですね。
ラ シ ド レ ミ ♯ ファ ♯ ソ ラ
音階の往復の 復 の部分、音が降りてくる際は、シャープをつけません。
ラ ソ ファ ミ レ ド シ ラ
しどろもどろではなく、多少流ちょうに吹けるようになるまでお願い致します。
体験してみればお分かり頂けると思うのですが、短調って音階だけでも美しく、いつまでも吹き続けていたい気分ですよね。 そして、この上昇時には半音上げ、下降時は何もしない って 約束事 = しきたり? が、その美しさを、自然に、さらに引き立てているように感じませんか?
で、そこで検証。 あなたの出している ♯ ファ や ♯ ソ の音は、ピアノの ♯ ファ や ♯ ソ の音と同じ音程ですか? やや高くないですか?
音程の違いが分かりずらくても大丈夫です。 あなたが気分良く吹きたい音階は、ピアノから出てくる音程と同じですか? もうちょっと高い方がすっきりするけどなぁ って感じてませんか?
誘導尋問するつもりは無いのですが、こうした場合、ピアノより高い音を気持ちいいと感じる、それが一般的らしいです。 一般的なので、この検証は ♭系 の方と ♯系 の方の区分けはには使えません。 ただ、♭系 と ♯系 の違いは、この感覚の延長線上にあると、よだっと説は考えてるのであります。
よだっと少年は中学2年か3年の頃、音楽の時間 に白ブタ先生から短音階を教えて頂きました。 その時、どうしたはずみか、彼は偉そうに、自分の出してる縦笛の音程よりピアノの方が 「 低くね? 」 って思ってしまったのです。 自分が 「 高くね? 」 ではなかったんですね。 この瞬間から、よだっと少年の苦悩が始まったのであります。 そもそも発想が生意気なのがいけなかったんでしょうか。 天罰かもしれません。
♭系 と ♯系 の違い、いつもはそんなに意識して聴かせて頂いているわけではありません。 拝聴しているうちに、何か違うよね って感じてしまった、不意打ちを喰らった場合のみ、頭の中で無意識に その違いを分析し始めているような気がします。 実際、杉原さんの音程は、今回初めて気になってしまったわけですし、その比較対象として田中さんが♯系だと気付いたのであって、田中さん単独の演奏を聴かせて頂いても、弦の方の、ごく普通の音程ですので、そんな事は感じなかったかもしれません。
【 追記 その2 】 上記で、平均律的音階を持った方もいて、弦楽器の方に多い と書きましたが、ここで私は 吉瀬 さんを強く意識しておりました。 あの、吉瀬さんが講師を務めるワイズ音楽教室のプロモーション動画を拝聴すると、どうしても平均律と受け止めるしかない、合っているけれど 私にとっては どこかよそよそしい、チューナーを付けたロボットが弾いているような、ツッコミの入れどころのない、せっかくの名曲なのに 吉瀬さんの想いが希薄な、届いて来ない、不思議な音程なのです。 そしたらご本人は、伴奏のピアノ ( 平均律 ) を意識して音程を微調整していたとかで … 本当にプロフェッショナルの方たちって 何という事をされているのか、開 いた口がふさがらないと言うか … コンセルヴァトワール首席ってプライドもあるのでしょうね、いい勉強をさせて頂きました。 以降、平均律的音階の方をお見かけしたら、そういう、わざわざ意識して弾かれている場合もあるのだな、と、考える事にします。 ただ、館主個人としましては、吉瀬さん側の事情はどうあれ、吉瀬さんが弾きたいように弾いている、そんな演奏を聴かせて頂きたいですけれどね。
最近は当館のレギュラー・ゲスト的存在になってきた吉瀬さんですが、ご多忙中 面倒臭いでしょうに、こんな素人サイトの無理難題に、館主が正しく理解出来るようになるまで辛抱強くお付き合い頂き、感謝の念に堪えません。 個人的素朴な疑問 というだけで、決して 議論をふっかける事を目的としているわけでは無いです。 よだっと音楽館は、こうした皆さまのご厚意に支えられながら成り立っております。 吉瀬さんの益々のご発展とご成功を心よりお祈り申し上げますとともに、引き続きごひいきを賜りたく、よろしくお願い申し上げます。 m(_"_)m
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[ 2012/10/28 06:00 ]
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