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佐久室内オーケストラ 原博道 追悼演奏会


佐久室内オーケストラ 第21回 定期演奏会 2015/10/11 記事はこちらから。
佐久室内オーケストラ 第20回 定期演奏会 2014/10/11 記事はこちらから。




 佐久室内オーケストラ 原博道 追悼演奏会

 
佐久 室内 オーケストラ  コンサート  in コスモホール


チャイコフスキー   弦楽セレナード 第1楽章
モーツァルト      オーボエ協奏曲
モーツァルト      歌劇 『 魔笛 』 序曲
ベートーベン     交響曲第9番 『 合唱付き 』 第4楽章


 原博道 はらひろみち 指揮者 ヴィオラ奏者 管弦楽指導者

寺島 克彦   : 指揮

古川 美登里 : オーボエ

下平 真弓   : ソプラノ
飯森 加奈   : アルト
倉石 真    : テノール
藤森 秀則   : バリトン


主催 : 佐久室内オーケストラ
( お問い合わせ : 0267-92-2280 小池 )

06月15日 (日) 14:00

於 : 佐久市コスモホール 大ホール   ≫ アクセス
〒384-0303 長野県佐久市下小田切124番地1    0267-82-3962

佐久室内オーケストラ 原博道追悼演奏会

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【 館主敬白 】 第九の二楽章については、今回 岩見玲奈さんのページ に存分に書かせて頂きましたので、ここでは四楽章について少々 …

40年程前ですが、小澤征爾さんの第九を新日本フィルの演奏で聴かせて頂いた事がありました。 会場は上野の文化会館でした。 たしか 東京都の企画で、特上のシートにもかかわらず 格安の価格。 一般的にS席と呼ばれているものが ¥200 だったように覚えているのですが、 その設定が今の常識とはあまりにもかけ離れており、 全てはアルコールの彼方に霞んで …  んー 、 つまり 、 あまり自信がありません。   あれは何だったのでしょう。 幻 だった?

小澤さんの第九。 第四楽章。 最後の最後の部分。 いわゆる マエストーゾ 、 Maestoso  = 60 と呼ばれる 915 ~ 916小節にかけての部分。 ここで宇宙は一旦時間を止めるのですが、小澤さんの時間の止め方 、 rit.dim. 。 その 何と 官能的であったことか 。 オーケストラと合唱の対応も筆舌に尽くしがたく 、 プロフェショナルの在り方 ( 合唱もプロの合唱団でしたから ) を堪能させて頂いた演奏会でした。 その後 小澤さんの演奏会は、サイトウ・キネンでブラームスの一番も聴かせて頂いており、それはそれで秀逸で 見事なものでしたが、私の中にはあの時の第九の記憶が今でも鮮明に残っています。 小澤さんは 既にあの頃から背中でも表現できるマエストロ だったと思います。

参考映像を見つけました。 新日フィル、小澤征爾。 たぶん私が聴かせて頂いた時と そんなに違わない頃の演奏だと思います。 小澤さんもですが、ソリストのお姉さん方も 皆さんお若くて、まだお嬢さんって感じで微笑ましいです。 ただ、欲を言えば 合唱団の人数が多すぎて 音が濁ってしまったのが何とも残念です。 こういうのって 色々と難しいのでしょうが、 必ずしも 必要十分である必要はない場合もあるのだって事の教訓だと思いました。 また、補助マイクを乱立させる 当時の録音スタイルも、マイクアンプのSN比、ミキサーのノイズなど、当時の技術レベルを考えると やり過ぎだったと思います。 シンプルに出来るのなら、それに越した事は無いです。  上記マエストーゾの部分も、残念ながら 上野公演の境地には至ってないように思えます。

お薦め演奏もありました。 サイトウ・キネン の小澤征爾。 キャストも演奏も、申し分ありません。 少し詳しい方は ソプラノ・ソリストの方のすぐ後方、合唱団の中に 今回のテノール・ソリスト、倉石真さんの若々しい姿をご確認頂けると思います。 倉石さんは高校時代、当時 高校の音楽教師をしていた 原博道さんにお世話になったと聞いております。 感慨深いものがこみ上げてきますね。

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さて、私が新日本フィルハーモニーの第九で小澤征爾の背中に色気を見てから 20年。 信州は佐久の地に初めて管弦楽団らしい組織が産声をあげ、 その名を 佐久室内オーケストラ と呼ぶのだとか。 で、私はその定期演奏会に行った記憶があります。

正直に書かせて頂きますが、本当に悲惨なコンサートでした。 初回の定期だと記憶してますから、データを見ると 1993年の11月でしょうか。 そう言えば 晴れてはいても 冷たい季節風が吹く、そんな日だったかもしれません。 どこが悲惨だったか、とかいう問題ではなく、もう ほとんどバラバラで、チェロなどはヴィブラートすらかけられない方しか見当たらなくて … 目の前でガラス窓に爪を立てています。 私は いたたまれず 一曲終わるのを待って 退席させて頂きました。

これが病院や施設、あるいはホテルなどでのロビー・コンサートだったら。 または コンサート用ホールでの演奏会であったとしても、サマー・コンサートやクリスマス・コンサートだったとしたら、私は随分楽しんで気持ちよく帰途に就けたかもしれません。 つまり、自称 管弦楽団だと名乗り、定期演奏会と称するには、ちょっとこれは ひど過ぎるんじゃない? と 思えてしまったんですね。

あの時 私を誘ってくれた妙齢のご婦人 ( けっこう美人で 、 この人といると楽しい。 ) からは 、以来 、 私はこのオーケストラが嫌いであると思われてしまっております。
サクシツ 嫌いだよね。 」  ひょえ゙ ~ そんな事ねぇーでごぜいゃす。 おでぁかんさま。 
あのコンサートは残念でしたが、佐久室内オーケストラを嫌いになったわけではないですからね。

とは言え、このトラウマが邪魔して、私はこのオーケストラのコンサートへ積極的に行きたいという気分には、まだなれないでおります。 ですから、私が行きたいかどうかが最大の判断基準であるこのサイトに、 このページを作りたいような、 作るのをためらうような …   正直 何とも言えない気分なのではあります。

といういう訳で、そんな私の背中を後押ししてくれる白馬の騎士、今回の指揮者、寺島克彦さんの登場です。 寺島さんのオーケストラのコントロールは見事です。 いつも舌を巻いてしまいます。 きっと ご本人も、メンバーの方々も 気持ちいいんじゃないでしょうか。 加えて、もう相性がいいとしか言いようがないのですが、 何度聴かせて頂いても 音楽作り、音づくり、選曲に至るまで私がこうして欲しいと思っているとおりなのです。 嬉しくなってしまいます。 たぶん 同世代。 育った環境、聴いてきた音楽、何やかやが 似ているのでしょうね。 ちょっと照れるので 自分の奥さんにも言ってないですが …  岩城宏之のN響が最高! って世代だと思いますよ。 たぶん。

これはもう神様に感謝するしかないです。 寺島克彦 指揮。 寺島さんがこのオーケストラに関わっているとは、今まで全く知りませんでした。 誰か教えてくれても良さそうなものなのに! ぜったいお薦めの、ぜひ 行ってみたいコンサートですっ!

 寺島克彦 てらしまかつひこ 佐久室内オーケストラ 原博道 追悼演奏会 指揮者 ビオラ奏者 管弦楽指導者  古川美登里 ふるかわみどり オーボエ奏者  下平真弓 しもだいらまゆみ ベートーベン 第九 声楽家 ソプラノ  飯森加奈 いいもりかな ベートーベン 第九 声楽家 メゾソプラノ  佐久室内オーケストラ 第九 原博道 追悼演奏会 倉石真 くらいしまこと 声楽家 テノール  藤森秀則 ふじもりひでのり ベートーベン 第九 声楽家 バリトン

画面左から、指揮・寺島克彦、オーボエ・古川美登里、ソプラノ・下平真弓、アルト・飯森加奈、テノール・倉石真、バリトン・藤森秀則 の皆さんです。

蛇足ですが、このページの上の方の画像は、お元気な頃、佐久室内オーケストラを指揮する博道さんです。 さらに、最上段のオーケストラ画像の真ん中で、こちらを向いて立っていらっしゃるのも 原さんです。 どちらも画面をクリックして頂くと、拡大してご覧頂けます。
原さんとは 直接面識を持てませんでしたが、家族も含め、様々な場面で 大いに恩恵を頂いております。 感謝と伴に、謹んで ご冥福をお祈り申し上げます。 原先生、 ありがとうございました。


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[ 2014/06/15 14:00 ] 公演予定・元 終了公演 | TB(-) | CM(-)